レプトン杯 ノベルゲームコンテスト 募集テーマ:自由(なんでもOK)

募集期間 : 2009年12月7日 ~ 2010年3月8日

結果発表

2回目

ゲーム名/作者名 レプトン
シナリオ
採点
(0~60)
レプトン
ゲーム性
採点
(0~20)
ひろやん
(0~50)
黒ポメ
(0~50)
セクシー
エンジニア
(0~50)
火の用心
(0~50)
総計 受賞内容
鬼飼
作者名:こいしるつこ
55 10 45 40 45 43 238 金賞
妖しの杜
作者名:妖しの杜
制作企画室
50 15 45 36 38 40 224 銀賞
ソウルネットconnection
作者名:monchin
48 13 40 10 42 31 184 特別賞

1.レプトンによる評価方法

「物語を通して表現しようとしていることをどれだけ上手に伝えられていたか」、「ノベルゲームとしての完成度」の2点を評価対象にしました。
また、個人的な嗜好として「印象に残った場面やセリフ、演出があったかどうか」も少しだけ加味させてもらっています。

2.総評

まさに玉石混交でした。自己満足の域を出ないと感じた作品もあれば、大きな可能性を感じる作品もありました。
しかし玉であろうと石であろうと情熱的な作品ばかりで、楽しく審査させていただきました。ここまで仕上げた作者の皆さんに敬意を表します。

ただ、完成させた時点で満足してしまったのか、見直しが十分でない作品が多かったのは残念でした。
単純な誤字脱字、設定の矛盾、わかりにくい文章の整理、いずれも一度じっくり目を通せば直せるものばかりです。
あと一歩、もう少しだけ、クォリティを上げようと欲ばってほしかったです。

また、自分が書きたい方向へ物語を展開させるために、登場人物たちに違和感のある判断や行動をさせる場面が多く見受けられました。
世界観やキャラクターは物語の奴隷ではありません。
自分が設定した世界のルールを把握し、各キャラクターの状況や性格などを頭に入れ、それぞれの立場に立って行動させることを心がければ、
より魅力的な世界、より魅力的なキャラクターを描くことができるようになるのではないかと思います。

3.受賞作品について

金賞「鬼飼」

グラフィック、BGM、演出に気が配られており、雰囲気のある作品になっている。
文章も洒脱で安定感があり、安心して物語に入っていける。
推理上、重要な部分の文字色を変えるのも丁寧で好感が持てる。
登場人物が多いのに人物造形もよくできている(明治時代に岡っ引きがいるのは問題だが)。
エンディング後の最終評価や豆知識も含め、プレイヤーを楽しませようというサービス精神と全体の完成度は高く評価できる。
(課題点等の詳細評価は、金賞プレゼントでさせていただきます)

銀賞「妖しの杜」

立ち絵、BGM、演出、すべてそつなくまとまっている。導入や展開も興味深い。商業作品として通用するレベルで作ろうとした気概が伺える。
難を言えば、乙女ゲームとして見た場合、基本的に攻略対象が全員登場してそれぞれの魅力を伝えてから、はじめて誰を攻略するかプレイヤーに選ばせるべき。
最初のなにげないノーヒントの選択肢で攻略対象が限定されるのはもったいない。
10日間の期日で残り5日というタイムリミットが設定として生かされておらず、残念。
蜘蛛がいつでも獲物を殺せるなら、タイムリミットは必要ないとも考えられる。
BADENDのあとに攻略ヒントのコメントがあるのは親切。

特別賞「ソウルネットconnection」

伏線がわかりやすいので犯人がすぐ推測できるが、トリックは十分楽しめる。
コラムで提示した設定と課題に挑戦したことも評価したい。最後のユウナの正体のミスリードなど、演出に光るものを感じた。
ただ、展開を優先していて人物の行動の動機や辻褄合わせの考察に粗さがある。
なにより、犯人が事件を起こした理由はきちんと説明すべき。単に会社側が仕掛けたアトラクションというには過激すぎる。
マリアがドリームイーターに遭遇しているのに、どんな人物だったか質問しないのは不自然。
魔紋で扉を調べればドリームイーターの名前が判明する可能性があるのに誰もそれに触れていない。ログイン名は最低限確認するはず。
せっかくの魔法世界なので「携帯電子マップ」はもっとファンタジーチックな設定と名前にしたほうが雰囲気が出る。
全体的に粗さが目立つが今後に期待。
レプトンの社名が出てきたのは笑わせてもらいました。(と書くと次からみんなやりそうですが、今回限りということで)

次回は、受賞できなかった他作品についても触れます。

特別審査員
株式会社レプトン
代表取締役 真弓 創
主な制作実績
「遠隔捜査-真実への23日間-(PSP)」
「99のなみだ(ニンテンドーDS)」
他多数。